我が家では毎年、梅干しを漬けています。
梅の季節になると、生協で梅の案内が入ってきます。
梅干し用の梅ともみじそ(赤紫蘇を塩もみしたもので、すぐに使える状態になってて便利!)を注文して、届くのを待ちます。
だいたいいつも3㎏を漬けます。
塩分濃度はちょっと濃いめの20%くらいでしょうか。
減塩にするとカビやすいと聞いたので、いつも塩分濃度高めで漬けています。
今年の梅干しに異変?
去年の梅干しがなくなったので、今年漬けた梅干しを出しました。
なんだか、梅に白いものがついています。
うーむ、見た感じカビにも見えるし、塩がふいているようにも見えるし…
梅酢に漬かっているのでカビではないと思うのですが、ちょっと気になるので調べてみることにしました。
まずは取り出してみます。
見た感じ、塩の結晶のようですね。
この白い物体をお湯につけてみます。
溶ければ塩、溶けなければ耐塩性の酵母かカビです。
ドキドキ…
よかった〜!溶けた~!
ということで、この白い物体の正体は、塩の結晶でした。
白い物体の正体 :クエン酸カルシウム
調べたところ、塩分濃度が18~20%の塩分高めの梅干しは、塩をふきやすい、または、梅の成分由来の塩の結晶が出てくるとのこと。
梅の酸味の主成分のクエン酸と、岩塩の中のカルシウムが結合してクエン酸カルシウムとして結晶になるようです。
この結晶が出てくるプロセスとして考えられるのは、
- 完全密閉されていない容器で保存する
- 梅酢や梅干しに含まれていた水分が飛んで乾燥する
- 梅酢の中で漂っていた成分が結合する
- 結晶が出てくる
といった感じでしょうか。
このクエン酸カルシウムは、無害な成分です。むしろ、活性酸素を除去する効果もあるらしい!ということは…
- アンチエイジング効果
- 成人病の予防などに効果
という、なんともうれしい効果が!!
梅の効能として、
- 疲労回復
- 食欲増進
- 血液さらさら
- 生活習慣改善
- 美肌
- エイジングケア
等があげられますが、これらはクエン酸による効果です。
また、クエン酸は、殺菌・除菌効果にも優れています。
昔から、おにぎりやお弁当には梅干しを入れる、というのは、クエン酸の微生物の繁殖を抑える効果で食中毒を予防していたのですね。
すごいです!梅干し!!
みなさん、毎日1個の梅干しを食べましょう!
あ、でもひとつ注意点があります。
それは、最近スーパーで売られている「調味梅干」という減塩処理を施されたり、調味料で味付けされた梅干しは、この効能は無いようです。
健康や美容のために梅干しを食べるなら、塩分濃度が20%ほどの、すっぱいしょっぱい伝統的な梅干しを選ぶようにしてください。
自分で作るのが一番確実ですね。
みなさんも、梅仕事はじめてみませんか?
私も毎年、梅干しを作っています。
土用干し~
梅干しにはすごいパワーが!
www.hanayasu111.com
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